AirAsia 利用者が求める払い戻しに関する新しい規定 - 2015年増補版
この記事を初掲載した(2013年8月)際、次のように書きました:
AirAsia からのお知らせの形で、新しい払い戻し規定が AirAsia サイトに載っています。
この件に関して、当ブログでは2013年8月12日付け記事 『AirAsia X の日本路線ニュース及び AirAsia からのお知らせ』 の中で、「マレーシアの利用者が求める払い戻しに関する新しい規定 -2013年6月7日から実施」 と題して解説したばかりでした。
その2か月後に、 AirAsia はこの新払い戻し規定をAirAsia 及び AirAsia X の全ての利用者対象に広げて実施を始めたということです。
そこで今回の記事では(初掲載時の2013年8月25日)、AskAirAsia で説明されている新払い戻し規定とその申請手順を訳して以下に載せておきます。
増補更新のお知らせ: 2015年9月に大幅増補したので掲載年月日も更新しました。
このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、 AirAsia が日本で設立して解消した/する合弁会社エアアジア・ジャパン及びそのフライトに関しては過去と現在と将来に渡って全く扱う対象にしていませんし、関知するところではありません。
当ブログで AirAsia X と書く場合は、特に区別が必要な場合を除いて、 AirAsia Xグループの系列会社であるタイ AirAsia X とインドネシア AirAsia X を含みます。 そして航空会社としてのさまざまな規定や特徴は AirAsia グループと AirAsia Xグループを通じてほとんど全て同じです。従って例外的な場合のみ注記します。
【新しい払い戻し規定 -2013年8月9日から実施】
2013年8月9日以降、AirAsia利用者が行う払い戻し請求は全て AirAsia サイトの電子書式 e-form を使って提出しなければなりません。 カウンターに並んでの払い戻し請求にはもはや対処いたしません。
AirAsia利用者は、(それぞれの国にある)AirAsia サービスセンター、 AirAsia 航空券販売所、顧客サービスを利用しての払い戻し請求を行うことはもはやできません。
電子書式 e-form は AirAsia サイトの表紙ページの最下段にある AskAirAsia のメニューをクリックする。すると AskAirAsia ページが開く、そして電子書式 e-Form のクリック用ロゴが下段に現れる。
e-Form についての詳しい説明は 『トラブル発生時や頼み事の際に e-Form (電子書式) を使って AirAsia 側に伝えて、問題解決を図る』 をクリックして読んでください。
電子書式 e-Form において払い戻し請求ができる種類:
1. 空港税の返金(ノーショーつまり予約した日時に空港に現れなかった利用客に空港税を払い戻す場合は、払い戻し料を差引きます)
2. 二重徴収されたことでの返金(利用者が同一の予約購入に関して料金を複数回数徴収された場合)
3. 重複した予約購入の返金(あるフライトにおいて予約が重複した場合)
4. フライトの取り消し( AirAsia がキャンセルしたフライトに限定、利用者がキャンセルしても返金されない)
5. フライトのスケジュール変更( AirAsia が3時間を超える日時変更をしたフライトに限定)
Intraasia注:利用者側がフライトをキャンセルしても運賃、燃油サーチャージ、及び保険料は返金されないことをよく承知しておきましょう。さらに機内食、座席指定料、機内預け荷物料金などの付随サービス料は全て払い戻し不可という条件になっている。
次に電子書式 e-form を用いて払い戻し請求を送付する手順を説明します。( AskAirAsia サイト(英語ページ)を開いてご覧ください)
2015年の追記: 事例の分類 (Case Category)で Refund (返金)を選んだ場合のみ、e-Form の下方が少し伸びて表示される。そこでその伸びた部分をキャプチャーした画像を下段に載せました。
第1ステップ
・必要な情報を電子書式 e-form に記入する(氏名、メールアアドレス、その他)
・事例の分類(Case Category)ではプルダウンメニューの中から”返金”を選ぶ
第2ステップ
・返金の種類(Type)ではプルダウンメニューに載っている、
空港税 (Airport Tax)、二重支払い (Double Payment) 、予約の重複 (Duplicate Booking)、免税 (Duty Free)、フライトの取り消し (Flight Cancellation) 、フライトのスケジュール変更 (Flight Reschedule)、
の中から選ぶ
第3ステップ
・不可欠な情報を記入する(予約購入番号、フライト番号、フライトの日時)
・必要であれば情報を添付する(例えば、二重支払いを示す銀行の口座取引明細書などをスキャンまたは画像にして添付)
・意見欄に伝えたいことなどを記入する
第4ステップ
・予約購入をした際に使った支払手段をプルダウンメニューから選択する
・その際現金または銀行直接引き落としで支払った場合は、銀行情報を各欄に記入する(注:クレジットカード使用の場合は不要です)
・小さな四角ボックスに確認のチェックマークを付ける
・最後に送付ボタンを押す
以上の手続きを終えた利用者は、”自分の予約を管理する”メニューを開いて、払い戻し状況(My refund status)項目をクリックし、予約購入番号または事例(case)番号を入力することで、払い戻し状況を確認することができます。
e-Form の下方が伸びた部分のキャプチャー画像 -2015年9月増補分

AskAirAsia での払い戻しに関する問答から -2015年9月増補
求める返金の種類 | e-Formでの事例分類 下段は Type (種類) | 必要な書類及び説明書き |
空港税 | 払い戻し Airport Tax (空港税) | 書類不要 |
AirAsia 側による フライトの取消し | 払い戻し Flight Cancellation(フライトの取消し) | 書類不要 |
3時間を超えてフライトが遅延した / のスケジュールが変更された | 払い戻し Flight Rescedule (フライトのスケジュール変更) | 書類不要 |
二重支払い | 払い戻し Double Payment (二重支払い) | 支払い時の方法に基づいて クレジットカードのまたは 銀行の取引明細書が必要 例:クレジットカード使用、 現金または直接引き落とし |
二重予約 返金は二番目の予約用に提供される | 払い戻し Duplicate booking (予約の重複) | 書類不要 しかしながら e-Form には二番目の予約の予約購入番号を入力すること |
以下は事例分類が異なる | ||
利用者が死亡 | 利用者からの依頼・要求 Modify booking (予約の変更) | 省略します |
医療上の理由・病気 この場合取消料が課される。これは病気である本人とその直近家族にも掛かる。返金は クレジットシェルの形で AirAsia 会員口座に入る(つまりお金の形では返金されない) | 利用者からの依頼・要求 Modify booking (予約の変更) | 医師・病院の発行する診断書が必要となる (このキャンセルに同伴者の分が含まれる場合は、その人との関係を証明する書類が必要である) |
参考:クレジットシェルの説明は 『AirAsia 会員アカウント(兼AirAsia BIG会員アカウント)ページを解説します -2016年改訂新版』 の中でしています。
【 Intraasia のひとこと】
AirAsia は原則として利用者側の都合によるキャンセルに対して返金しない、ビジネス方針であることを、当ブログはこれまで何回も強調してきました。
『エアアジアの航空券はキャンセルして払い戻しは受けられない』 記事
及び2014年に新たに書いた
『予約購入したフライトをキャンセル、乗らない、空港税の払い戻し請求、に関するさらなる説明』 記事
をクリックして必ずご覧ください。
一方、予約購入(航空券)キャンセルや行き先変更が認められると勝手に思い込んでいる、日本人利用者が少なくないことを、ブログ運営していく中で感じてきました。
その大きな理由は、 合弁の形で AirAsia の系列会社が最近まで日本で運行されたということかもしれません。しかし既に AirAsia は合弁を解消したので、 AirAsia と AirAsia X に対して日本的あり方を期待する人は減ることでしょう。イントラアジアはそう願っています。
ここで説明されている、払い戻し請求ができる種類をよーくご覧ください。そこに列記されている以外に払い戻しを求める方策はありません。要するに利用者が恣意的にキャンセルしても構わないが、キャンセルしたことに対する返金は空港税を除いて行われません。
この AirAsia ビジネス方針に納得がいかない人は、 そもそもAirAsiaグループを利用すべきではありません。人は航空会社を選ぶ自由があるのですから。
クアラルンプール-日本間を飛行する AirAsia X に関しては、 『エアアジア X で課される航空運賃以外の費用・料金 -最新版-』 をクリックして開いて AirAsia X の費用・料金システムをよく承知しておきましょう。
Thai AirAsia X (記号 XJ)については、 『タイエアアジア X の日本路線で課される航空運賃以外の費用・料金 -最新版-』 をクリックしてください。
第2クアラルンプール国際空港 KLIA2 を利用する方は、このブログの右側にあるカテゴリから 『KLIA2 の案内と交通機関情報』 をクリックして、ご覧ください。
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