新しい LCCターミナル(低コスト航空用ターミナル) KLIA2 のオープンは2014年5月になる

6月28日に計画されていた KLIA2のオープンは無理である、オープンは大幅に遅れであろうと発表したマレーシア空港持ち株会社は、しばらく新たなオープン日程を発表しませんでした。そして1か月以上経った6月18日になって新日程を発表しました。

そこで当ブログ記事ではマレーシア空港持ち株会社の声明、及びオープン遅延に関する関連ニュースを載せます。いずれも全てマレーシアマスコミに載ったものです。
経緯をご存じない方は、5月23日掲載のブログ記事 『新しいLCCターミナル(低コスト航空用ターミナル)KLIA2 のオープンは大幅に遅れる』 を参照してください。

【新低コスト航空用ターミナル KLIA2のオープンは2014年5月2日】

マレーシア空港持ち株会社は声明を発表しました: 建設中の新しいターミナル KLIA2のオープン日程に関して、(元請け)建設会社 UEMC-Bina Puri が竣工日程の先延ばしを要求してきたので、それを受け入れた。建設会社は2012年4月末までにKLIA2を完成させる、これには竣工と検査合格証明書(CCC)及び運航準備とターミナル移転証明の取得が含まれる。 

なお UEMC-Bina Puriは UEM Builders Bhdと Bina Puri Holdings Bhdの合弁会社です。

マレーシア空港持ち株会社は述べる、「(これまで何回も竣工時期を先延ばし修正してきた)建設会社の約束した竣工時期に基づいて、我々の目標はKLIA2を 2014年5月2日にオープンさせることです。」 「わが社は全ての建設会社の工事の進捗具合を引き続き監視していきます。」 「KLIA2ターミナルビルの完成には当局及びマレーシア空港持ち株会社が定めた全ての安全基準と規則を順守している必要がある。」

一方合弁会社であるUEMC-Bina Puriは別の声明で述べる、「まだ終わっていない物理的な建設部分である7%ほどを完成させることを約束します。」

(合弁会社の一方である)親会社の社長は語る、「物理的な工事が終わったら、合弁会社は竣工と検査合格証明書(CCC)を当局から取得すべく仕事を進めていきます。CCCの取得は一般に8週間かかります。」 「我々の合弁会社は新ターミナルの安全と品質と運営効率の面で妥協することなく、新しいKLIA2オープン日程に間に合わせます。」

これまでの工事の遅れに関して、(合弁会社のもう1つの親会社である)Bina Puri Holdings Bhdの専務は語る、「我々の合弁建設会社はこれまでに竣工時期の延長を数回要請したが、マレーシア空港持ち株会社が認めてくれた延長期間は不十分でした。」 「竣工期間延長の要求は主として様々な建築プランの変更や予期せぬ建設地の地質状態によるものです。」

Intraasia のコメント
えーと誰もが驚くでしょう。なんとさらに1年近くも先のオープンになる! これまでのマスコミ観測では半年ぐらいまたは来年初めかもというのであり、そこまで遅れるというのはなかった。 そもそも首相も公言した今年6月28日オープンが1年近くも遅れるというのは、空港会社と建設会社双方の失態といえますな。

建設を請け負う建設会社の言い訳は説得力に欠けるし、施主のマレーシア空港持株会社はKLIA2の建設進捗状況に関して決して正直に公表をしてこなかった。建設会社も空港持ち株会社も双方が責任を負うべき、KLIA2プロジェクトのお粗末な進め方です。


次はこのKLIA2オープン遅れに対する、 AirAsiaグループからの痛烈な批判です。発表された発言は AirAsia 最高経営責任者のものですが、トップであるグループ最高経営責任者は以前から空港持ち株会社をしばしば批判しているので、それを反映したものでしょう。
AirAsia グループとしてKLIA2オープン遅れをどのように捉えているかが、利用者側にもよくわかります。

【 KLIA2のオープンが大きく遅れて2014年になることを AirAsia は既に予測していた】

KLIA2 の新たなオープン日程をマレーシア空港持ち株会社が発表したことに関して、 AirAsia Berhad 最高経営責任者(女性)は語る、「6月28日オープンの約束日程が11か月も遅れることに我々は驚きません。我々はオープン遅延を予測していたからです。我々は KLIA2が使えるようになるのは2014年の下半期になるだろうと、ずっと予測していたのです。」
「 AirAsia は、建設会社が約束した2014年4月30日の竣工が、最終的なものになることを期待する。 AirAsia としてわが社の成長プランをこれ以上遅れさせることはできません。」

マレーシア空港持ち株会社が発表した日程は、KLIA2は2014年4月30日に竣工し、その使用開始は2014年5月2日です。
KLIA2の竣工時期はこれまで数回も先延ばしされてきました。(KLIA2の最初の計画に比べて)より大きなターミナルにして年間取扱能力を最大4千万人に増やす、預け荷物取扱いシステムを自動化するといったことが当初の建設プランに変更をもたらしました。

「 建設会社は新ターミナルの安全と品質を確実なものにしなければなりません。AirAsia は全体として乗客と空港利用者の安全を心配しており、マレーシア空港持ち株会社と建設会社が新ターミナルを技術的にも運営システム上でも準備完了にすることを期待している。」 「新しい空港は一般に円滑で安全な運行ために多くの時間を必要とします。」

「KLIA2 の最大利用会社である AirAsia は、マレーシア空港持ち株会社から新日程の公式な通知をまだ受けていません。KLIA2プロジェクトはその最初から透明度に欠けるという点が、計画という面で全ての関係者に影響を及ぼしている。 AirAsia は失望しています。マレーシア空港持ち株会社はもっと透明度を高め、そのオープン遅れに関して始めから正直であるべきでした。」

年間利用者数4500万人まで扱えると構想されている新ターミナルは、60のゲート、80のエアロブリッジなどを備えます。また225店舗がテナント入居する小売フロア面積は32000平米になる。

KLIA2プロジェクトは2009年に始まりました、当初の総建設費はRM 19億となっていましたが、建設プランが拡大したことでRM 40億に膨らみました。最近のアナリスト筋の予想では総建設費はさらに膨らんでRM 45億になりそうです。
今年1月ナジブ首相がKLIA2 のオープンは2013年6月28日だと宣言していました。しかしマレーシア空港持ち株会社は5月にオープンの大幅遅れを発表しました。

イントラアジアのコメント
AirAsia グループがはっきりと批判しているように、これだけ巨大な公共プロジェクトなのに公開性と透明性が欠けていることを、空港の一般利用者としても感じます。公的な資本の入ったマレーシア空港持ち株会社の性格だと片付けることもできるでしょうが、一般利用者として言えるのは、あと10か月ぐらいかけてきちんとした且つ安全なターミナルに仕上げてくださいと願うしかありませんね。


AirAsia グループのフライトを利用者する(つもりの)読者の皆さんへ

以上でお分かりのように、KLIA2のオープンは2014年5月になりました。従って当ブログで掲載している 【クアラルンプール空港LCCターミナル案内と交通情報 】カテゴリーの情報は今後も引き続き、案内・参考としてご利用ください。

2013年7月追記
LCCターミルの利用者は年々増えており、普段でもターミナル内外は混んでいる。とりわけマレーシアの祝祭・休日時期は混雑度が一層増します。LCCターミルは出発及び到着ホールの待合空間と椅子が大変少ないので、座る場所が見つからない人が多い。

新LCCターミナルKLIA2のオープンがさらに先送りされて2014年5月になったので、まだ当分現LCCターミナルを使います。利用者の方は混雑状況に見舞われる覚悟をしておかれた方がいいでしょう。
なお "Fly-Thru" 利用客は、乗り継ぎホール(Fly-thru ルーム)での手続きの際長蛇の列になる場合があることを予期しておきましょう。
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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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