最近(2011年11月前半)のエアアジアグループに関するニュースから

エアアジア関連のニュースと記事がマレーシアマスコミによく載るのは、すでにごく当たり前のことと言えます。その中から2011年11月前半にマレーシアマスコミに載った、エアアジアグループに関する記事を3つ抜粋して訳したものを今回のブログ記事にしました。

1つ目はエアアジアの付随サービス収入を論じた記事です。

【エアアジアの付随サービス収入と新しく打ち出したロイヤルティープログラム】

エアアジアグループの付随サービス収入は現在乗客1人あたりRM 50です。同グループはこの価を中期的にRM 60-65まで増やそうと努力しています。

そのために、同グループはさらなる付随サービス品目を作り出しました、例えば最近導入した有人カウンターチェックイン手数料、もうすぐ導入するVIPサービスです。これらによってグループ収入がさらに増えることを期待しています。

調査会社 OSK Research はその報告書で書いています、「付随サービス収入に最も貢献しているのは預け手荷物で全体の36%を占め、次いで貨物が16%、便宜サービス料が11%を占める。
さらに機内飲食品販売、取り消しと書類手数料、手荷物の超過重量代金、座席指定料、がそれぞれ4%から7%を占めている。」

エアアジアの2011年第1四半期の付随サービス収入はRM 4億4千万でした。
「OSK Researchの推測では、エアアジアの乗客1人当たり付随サービス収入が今年2011年はRM 54になるであろう、来年はRM56 ,再来年はRM 58に増えていくであろう」

ところが新しいサービス、ロイヤルティプログラムは費用がかかります。
11月14日にエアアジアは BIGロイヤルティプログラムを正式に打ち出します。マレーシアにおいてはこれはVISAプリペードカードとして倍加されることになります。

注:「Big Visa プリペードカードはマレーシアに住所のある18歳を過ぎた人に発行します。Big Loyalty は2歳から18歳までの人に発行します。」詳しくは www.tune2big.com をご覧ください、となっています。

利用客はこのプリペードカードを使って口座にお金を補充でき、また国際的にVISAが使える商品及びBIGパートナーで商品を購入することができます。このことによって BIGGIE ポイントを獲得して、それをエアアジア運賃やエアアジア付随サービスに引き換えることができます。

エアアジアは2012年までに、BIGロイヤルティプログラムへの加入者数が世界中で500万人、発行する総計ポイント数で3000万ポイント、になることを期待しています。
これを言い換えれば、BIGカードの総取引量がRM 1500万、カード保有者1人あたりRM 3を使うことになります。

OSK Research の報告書は「エアアジアは今後5年間で、BIGプログラムによってRM 5億の収入増を期待している」と書いています。

MayBank 投資銀行の分析者は次のように分析する、「ロイヤルティープログラムは売り手と消費者(買い手)において相互作用が必要であり、マイレッジの価値を持っている。従ってコストという要素では手荷物や座席指定よりも高くなる。この新しいビジネスは立ち上げてすぐに利益を生むかの保証はない。」

一方OSK Research の報告書は次のように書く。
「世界の航空業界で使われているAmadeus システムが最近の調査で、今年世界の航空会社における付随サービス収入はUS$325億を超すだろうと予想している、2010年は US$226億であり、2009年はわずか US$150億だった。同調査はまた、付随サービス収入のチャンピオン航空会社として、Ryanair, easyJet, Aer Lingus, AirAsia をあげています。その理由は、それぞれの航空会社の収入に占める付随サービス収入比率が高いからです。」

付随サービスつまり非・座席運賃収入はもはや低コスト航空会社だけの専売特許ではありません、通常サービス航空会社も乗客にこういったサービス料を課すようになってきています。報告書に寄れば、世界の通常サービス航空会社はこの非・座席運賃収入を2011年末までに3割増やそうとしています。
米国航空会社のContinental, Delta, American Airlines は米国内フライトの乗客に預け手荷物に料金を課しています。

エアアジアは付随サービス収入をさらに上げるために、ソーシャルメディアネットワークをさらに活用しすることを計画しています、「エアアジアは航空券販売においてインターネット利用率が85%であること、エアアジアサイトの訪問者数が 2500万人、ページ閲覧者数が 6200万人、AirAsia Facebookのファンが 150万人、AirAsia Twitterフォロワーが20万人近い、という数字。そして航空ハブが3カ国に12あり、アジア中心に世界中で75の都市へ飛行している。こうした数字か、らAirAsia は文字通り宝庫を持っているといえる。エアアジアはこの宝庫を使ってブランド強さを最大限に高め、付随サービスビジネスを新たな高値にすることができる。」 とOSK Research 報告書は書いています。


2つ目はこの新サービス、BIGロイヤルティプログラムに関して、エアアジアCEOの見方を伝える記事です。

【ロイヤルティプログラムにかなりの期待を表明するエアアジア経営責任者】

AirAsia グループの最高経営責任者は語る、「我々の2011年第4四半期は大変良くなる。タイの洪水災害と世界的景気停滞は我がグループに大きな影響は与えません。」 「東南アジアにはまだまだ飛行機に乗ったことのない人たちがたくさんいます、東南アジアは我々が伸びる大きな可能性を秘めている。だからエアアジアの基盤が東南アジアでよかったと思う。もし欧州か米国であったら、市場は既に成熟しているからです。」

市場観測筋は、エアアジアグループの2011年の年間総売上高がRM 50億、純利益がRM 11億になりそうだと予測しています。2010年の結果は売上高RM 39億、純利益RM 9億5千万でした。

BIGロイヤルティプログラについて、AirAsia グループ最高経営責任者の見方は観測筋とは違います、「それはAirAsia にとってゼロコストです。共同事業会社がフライト分をエアアジアに支払うのです。(平均して)エアアジア航空便では座席の約20%は売れ残ります。ロイヤルティープログラムによって(いわば在庫となる座席を減らして)座席充足率を80%から90%に揚げていくことができる。我々はロイヤルティープログラムからの収入としてRM 5億を期待している。 AirAsia は売り上げを大きく伸ばしていきますから、ビジネスチャンスはたいへんあるのです。」

「このBIGロイヤルティーカードがあることで、企業のビジネス乗客をもっと増やしたい。主な航空会社はマイレッジプログラムを提供しているので、ビジネス客はそちらに流れてしまっていた。しかし今やBIGロイヤルティーカードができたことで、AirAsia でもマイレッジを貯めることができるのです。」

「Big Visa プリペードカードは今後インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピンでも発行されることになる」

 BIGロイヤルティプログラムは、Think Big Digital Sdn. Bhd. が運営します。この会社はAirasia とTune Money Sdn. Bhd.が半々ずつ出資した共同事業会社です。なおTune Money Sdn. Bhd.はTuneグループの金融サービス部門を担う会社です。

最高経営責任者はBIGロイヤルティプログラムのメンバー数を2012半ばには100万人にしたいと語る。2ヶ月前に仮開始したロイヤルティープログラムは現時点で世界中の国々から6万5千人のメンバーを集めたそうです。

3つ目はAirAsia の株式市場に新規上場に関するニュースです。

【AirAsia X は株式市場の不確実性が晴れてから新規株式公開をする】

AirAsia X は新規株式公開を計画しているが、その前に世の景気と株式市場が回復することを待ちます、新規公募計画を止めたわけではない、と同社の最高経営責任者(マレーシア人)は述べました。「世界の株式市場の状態に多くのことが依存している、現在はあまりにも不確実性が充満している。」 「AirAsia X のことは当分忘れてください。航空産業のことは忘れてください」 
AirAsia X はこの10月に、新規株式公開を2012年に行うことを明らかにしました、しかし株式数は明らかにしませんでした。 

AirAsia X は所有航空機が11機あり、クアラルンプールを基盤にロンドン、メルボルン、東京などに空路を持っています。その株主構成として、AirAsia が16%、 英国のVirginグループが10%、日本のOrix Corpが11%保有しています。




イントラアジアのひとこと
BIG ロイヤルティプログラムはすでに数週間前からエアアジアサイトで宣伝されていましたし、エアアジア会員であるイントラアジアにもメールでその宣伝が届いていました。

イントラアジアはどんな付随サービスもほとんどというより全く使用も利用もしない、徹底した節約旅人なので、正直言ってロイヤルティプログラム開始にはあまり興味を持ちませんでした。しかしエアアジアがこうも積極的に打ち出したようなので、ブログ主催者として内容を検討しなければなりませんなあ(笑)。

エアアジアフライトに乗れば乗るほどポイントが溜まるということなんでしょう。ということはエアアジアフライトの常連利用客としてプログラムに参加した方が得ということになるのだろう。ただエアアジア会員であってもまた別に個人情報を入力して登録が必要なので、こういう点にイントラアジアはあまり気乗りしません。

ところでエアアジアの付随サービス収入が乗客1人あたりRM 50もあり、しかも額が増えつつある数字を知ると、以前にもこのブログで書きましたように、エアアジアの利用客層が所得階層の下方向よりも上方向に向かってより広がっていることをつくづく感じます。多くの利用客が惜しげもなく付随サービスを利用(購入)しているからです。実はこういう利用客層の増大がエアアジアの格安路線の維持と拡大を支えていると言えそうです。
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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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