AirAsia X グループの 2016年第2四半期の運航業績

【AirAsia X Berhad 2016年第2四半期の運航業績】

Intraasia 注: Berhad とはここではマレーシア証券取引所に上場している企業であることを示す。グループ3社の連結決算になるので、以下の数字は3社を連結した業績だと思われる。 2016年8月26日に増補。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。
そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、AirAsia が日本で設立して解消した/する合弁会社エアアジア・ジャパン及びそのフライトに関しては過去と現在と将来に渡って全く扱う対象にしていませんし、関知するところではありません。
当ブログで AirAsia X と書く場合は、特に区別が必要な場合を除いて、 AirAsia Xグループの系列会社であるタイ AirAsia X とインドネシア AirAsia X を含みます。 そして航空会社としてのさまざまな規定や特徴は AirAsia グループと AirAsia Xグループを通じてほとんど全て同じです。従って例外的な場合のみ注記します。


AirAsia X は2016年8月上旬に、2016年第2四半期の運航業績を発表しました。

輸送乗客数 103万人、 2015年第2四半期は 81万人でしたので対前年同期比で27%増となる。

AirAsia X は声明中で述べる、「2016年第2四半期の業績は予測を上回った。2015年から行っている立て直しプランを背景に、全ての地区で強い需要が戻ってきた。」

「2016年第2四半期は、輸送能力(提供座席総数、約137万座席)が対前年同期比で13%増ながら、輸送乗客数で 27%増を記録した。」
「輸送能力を増やしたことには、運航している全ての地区で戻ってきた強い需要が十分こたえてくれた。この結果座席稼働率が対前年同期比でかなり向上して 75%になった。2015年第2四半期は68%でした。」

「 AirAsia X は引き続き核となる市場、とりわけ中国市場を強化していきます。弊社を利用してマレーシアに入国する中国人旅客数が1年前に比して18%増を記録した。」

AirAsia X グループの2016年第2四半期末時点における総保有機数は A330機が 31機 です。

【 AirAsia X グループに属する3社の2016年第2四半期の話題】

・Malaysia AirAsia X
4つの路線で便数を増やした、具体的にはパース路線、メルボルン路線、札幌路線、大阪路線。
新路線としてテヘラン路線をオープン。
運航に用いている航空機(A330型)の機数は23機。

・Thai AirAsia X
座席稼働率は好調な数字である 89%を記録した。2015年第2四半期は 72%でした。
新路線としてテヘラン路線とオマーン国マスカット路線をオープン。
運航に用いている航空機(A330型)の機数は6機。 

・Indonesia AirAsia X
座席稼働率は 75%でした。2015年同期の座席稼働率は49%。
運航に用いている航空機(A330型)の総機数は変わらず 2機。

【Intraasia のコメント】

AirAsia グループでは、グループ中核企業である Malaysia AirAsia が依然として売り上げ比率など諸面でグループ他社を圧倒しています。
上記の保有機数を見ただけで、 AirAsia X グループにおいても、マレーシアに本拠地を置く Malaysia AirAsia X のグループ内での重みがわかりますね。

AirAsia X Berhad は2015年度までの数年間、毎年度赤字決算を記録してきた。そこで2015年から企業改革を遂行中であり、現時点ではその成果の一端が現れているとの見方もある。そこで今年下半期の業績はどうなるでしょうか。

AirAsia X も、 当然ながら AirAsia グループに特徴が似ており、路線の新設と改廃は全然珍しくありません。例えばニュージーランド路線です、何年か前にこの路線を新設したが、その後1年前後という短期間の後に廃止した。ところがまたそのニュージーランド路線を復活させました。

今年2016年、テヘラン路線を Malaysia AirAsia X とThai AirAsia X の両社が開設。さらに「意外な」と言えそうな、オマーン国マスカット路線をオープンとのこと。 こういう路線新設方針を見ていると、不採算ならたちまち廃止に踏み切るであろうという意向が感じられます。

日本の名古屋路線が廃止され、札幌路線がThai AirAsia X 運航から Malaysia AirAsia X 運航に変わったという経緯は、 AirAsia X のあり方から見て取り立てて意外なことではないと、当時 Intraasia は捉えました。

AirAsia グループも AirAsia Xグループも、革新的な企業方針と素早い行動のトップ経営陣の下で、しばしば大胆に、ドライにビジネス運営をしています。

Intraasia はこのサイトで日本人利用者または利用考慮者に向けて、 AirAsia という企業体に日本的あり方を期待しないように、と度々呼びかけてきました。 
AirAsia はまず LCC (低コスト航空)です、その結果として格安航空なのです。 エアアジアを利用する方は、当サイトをよく読んで賢く利用しましょう。




【増補:  AirAsia X の2016年第2四半期決算の内容 】 - 2016年8月26日追記 

AirAsia X は2016年の第2四半期決算(6月30日締め)を8月下旬に発表しました。なお同社の決算期は暦年と同じです。
以下はマレーシアの新聞に載った記事から抜粋したものです。

今四半期は営業利益でRM 2003万を記録した。2015年第2四半期がRM 1億近い赤字を出したことに比べて大幅に改善した。

売上高は RM 8億8316万、これは対前年同期比で 35.2% の増加でした。座席稼働率が75%に向上したように、需要の増加も貢献した。

平均基本運賃が 34%という堅実な伸びを記録した、これは中国市場と東アジア市場からの寄与が大きい。
コスト面ではジェット燃料の平均価格が 1年前のバーレル当たりUS$72から US$59 に下がったことが大きく寄与している。

こうしたことから AirAsia X は第2四半期で RM 1千万の営業純利益を記録した。前年同期はRM 1億1800万の赤字でした。

しかしながら第2四半期決算は税引き前損失 RM 923万となった。前年同期がRM 11億6200万の損失であったことを考えれば税引き前損失は大幅に減った。

以上の結果、2016年第2四半期は純利益で RM 102万となった、 一方2015年第2四半期は純損失 RM 1億3294万でした。

AirAsia X グループ最高経営責任者は語る、「第2四半期は同航空会社にとって伝統的に収益性が薄い四半期ではあるが、弊社はいろんな困難を克服して、第2四半期のとしては初の黒字を達成できた。」
Intraasia 注:このAirAsia X グループ最高経営責任者は、現在 広義のAirAsia・Tune グループをけん引している創業者2人のうちの1人です。創業者2人は、 AirAsia においても、AirAsia Xにおいても、直接的及び間接的にかなりの株式を保有している。

「 AirAsia X としてはいろんな面で向上した。2016年第2四半期、マレーシア AirAsia X にとって最も伸び率が高かったのはオーストラリア路線です。同路線の売上高は前年同期比で56%増でした。」

「中国路線に関して前年同期と比べると、売上高が47%増であり、座席稼働率も向上して82%です。平均基本運賃は53%増です。」
「我々は、この傾向が今年下半期も続くと見ている、これはマレーシア政府が中国人旅行者向けにマレーシア入国ビザ取得の義務を一時停止する措置を実施していることのおかげがある」

「 AirAsia Xグループの今後は中国市場及びその他の核となる市場へより展開していくことになるでしょう。これは AirAsia Xグループがアジアでマーケットリーダーとなるとの戦略に沿ったものです。」


【Intraasia のひとこと】


上記の発言でも示されているように、AirAsia X にとっても中国市場は最重要であることがわかる。 中国との間に AirAsia X が 6路線、Thai AirAsia X が 2路線を運航している。加えて Malaysia AirAsia と Thai AirAsia はマレーシアとタイから多数の中国路線を運航している。
AirAsia/ AirAsia X グループが1つの国との間にこれほど数多くの路線を運航しているのは、もちろん中国だけである。


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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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