燃費サーチャージは廃止された、付随サービス料(Add-on) はまた値上がりした

AirAsiaサイトでは、各プロモーション広告に "No Fuel Surcharge" という文字が目立つようになった。

この文字が現れた直前に、 AirAsia は燃費サーチャージの課金をなくすと発表しました。このお知らせは AirAsia サイトのプレス発表ページで次のように載せています:

AirAsia は2015年1月26日から、グループ各社全てにおいて、これには AirAsia X と Thai AirAsia X とIndonesia AirAsia Xも含め、燃費サーチャージを廃止します。これは国際石油価格の下落に沿ったものです。

振り返ってみれば2008年に、全ての国内線と国際線で燃費サーチャージをなくしたのは AirAsia が最初の航空会社でした。 しかし燃料費が高騰したために、 AirAsia は2011年に燃費サーチャージを再び取り入れざるを得なくなりました。
以上

AirAsia グループなどが燃費サーチャージを廃止するとのニュースは、マレーシアのマスコミ各社が大きく扱いました。

確かに航空会社利用者の立場として、燃費サーチャージがなくなることは大いに歓迎することですね。

しかしと、留保点もこの場に書いておきます。燃費サーチャージをなくすのは、 AirAsia もマスコミも大きく報じるのですが、燃費サーチャージを取り入れる時はそれほど大きく扱いません。これまでの例では、国際石油価格が上がっていくといつのまにか燃費サーチャージが追加されていたのでした。ですから、航空会社利用者として、燃費サーチャージをの廃止をぬか喜びするわけにはいきません。そもそも運賃を最初から高めに設定して燃費サーチャージがないかのようにすることだってできるでしょう。あくまでも”一時的廃止”と捉えておきましょう。

何よりも、 AirAsia 利用者として関心のあることは、購入するフライトにおいて全て込みでいくら払うかということのはずです。ただ当初その中身に大きな関心を抱かれる方は少ないのではないでしょうか。

AirAsia サイトでフライト検索またはフライト購入する際に表示される航空料金は、常に”ALL-IN FARE" 即ち”全て込み料金”ですから、利用者はこの料金にまず一番関心を持つことになるはずです。

なお”ALL-IN FARE"の明細は燃費サーチャージを含めて、フライトの予約購入を進めていく過程の中で必ず表示されますので、その時点で”ALL-IN FARE"の中身を確認しておきましょう。予約過程の中で表示される料金明細をその都度確認する姿勢を保てば、気がつかないうちに旅行保険料や座席選び料を支払っていたというようなことにはなりませんよ。

最後に送付されてくる旅程表では、運賃とそれ以外の必須支払い費用つまり空港税と空港利用料類及びクレジットカード手数料類の明細は表示されている、しかし運賃の構成内容は表示されないので、その運賃に含まれている基本運賃と燃費サーチャージがいくらであるかはわからない。

【Intraasia のコメント】

それよりも AirAsia 解説者として強調しておきたいのは次のことです: AirAsia は 座席選び(指定)料、預け荷物料金、スポーツ用器具料金、機内飲食品などの料金をこの10年位の間に断続的に何回も値上げしてきた。これらの料金はまとめて付随サービス料(Add-on) と分類されるが、 AirAsia X の日本路線ではつい最近もこの付随サービス料(Add-on)が値上げされた。

Intraasia は AirAsia を発足以来10数年に渡って利用し観察しているので、これら付随サービス料(Add-on)料金の値上がり具合は、利用者にとって燃費サーチャージより実質的には大きな負担増になることがわかります。

初めてのAirAsia利用者はもちろん、数回程度または数年程度しか利用したことのない大多数の日本人利用者はこういう過去の経緯を知らないのは当然ですから、付随サービス料(Add-on)の値上がりに気がつかないかまたはあまり気にしないことでしょう。

Intraasia自身は徹底した節約旅行者なので、付随サービス(Add-on) は限りなくゼロに近く利用しないが、現実として圧倒的大多数の AirAsia 利用者はこの付随サービス(Add-on) を利用している、と言えるでしょう。

ほとんどの利用者がとまでは言いませんが、多くの AirAsia 利用者は見かけの燃費サーチャージの額やその廃止に気を取られがちとなり、付随サービス料(Add-on)の度重なる値上げによる実質的な負担増にはあまり気がつかないのが現状ではないでしょうか。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。
そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、 AirAsia が日本で設立して解消した/する合弁会社エアアジア・ジャパン及びそのフライトに関しては過去と現在と将来に渡って全く扱う対象にしていませんし、関知するところではありません。
当ブログで AirAsia X と書く場合は、特に区別が必要な場合を除いて、 AirAsia Xグループの系列会社であるタイ AirAsia X とインドネシア AirAsia X を含みます。 さらに航空会社としてのさまざまな規定や特徴は AirAsia グループと AirAsia Xグループを通じてほとんど全て同じです。従って例外的な場合のみ注記します。


AirAsia サイトには、燃費サーチャージの廃止に関するよくある質問と回答と題していくつかの項目を載せている。燃費サーチャージ廃止をいわば自画自賛的に説明している項目もあるので、その中から特に大切な項目を抜粋要約して紹介しておきます。

【 AirAsia サイトでの燃費サーチャージ廃止のお知らせ】

1. 次に掲げる AirAsia グループ各社では、フライト予約購入の際に燃費サーチャージを支払う必要はもうありません。

AK - AirAsia Berhad (Malaysia),
D7 - AirAsia X Berhad (Malaysia),
FD - Thai AirAsia Co., Ltd,
QZ - PT Indonesia AirAsia,
PQ - AirAsia Inc (Philippines),
Z2 - AirAsia Zest (Philippines),
i5 - AirAsia (India) Private Limited,
XJ - Thai AirAsia X Co. Ltd,
XT - PT Indonesia AirAsia Extra,

Intraasia注:詳細な定義は必要ではないので一般的説明として、Berhad (ブルハットと発音)はマレーシアの証券取引所に上場している企業のことです。AirAsia Berhad が AirAsia グループのいわば中核・本体となる企業です。PT Indonesia AirAsia Extra は要するに Indonesia AirAsia X のことです。 2文字部分は航空会社記号です。

2. 燃費サーチャージの廃止によって、全ての AirAsia グループのフライト料金は基本運賃と管理手数料(管理費)と空港税だけで構成されることになります。

Intraasia 注: AirAsia サイトで表示される”ALL-IN FARE" とはこの3項目:基本運賃と管理手数料(管理費)と空港税(航空保安サービス料を含む)の合計です。

3. 2015年1月26日以降に行なう予約購入において燃費サーチャージがなくなるので、料金明細からそれが省かれます。
なお  PQ/Z2 便だけは、既に2015年1月8日から燃費サーチャージの廃止が実施されました。

Intraasia 注: 燃費サーチャージの廃止は、AirAsia フライトと AirAsia X フライトを予約購入する月日が基になるのであり、飛行する月日が基準になるのではない。

4. 2015年1月26日以前になされた AirAsia フライトの予約購入に対して、燃費サーチャージを払い戻すことはありません。

Intraasia 注: AirAsia は運賃であれ付随サービス料(Add-on)であれ、払い戻しはしません。この AirAsia の大原則を日本人はよく承知してから利用者になるべきです。
以上

【マレーシアの新聞が載せたある記事の主張】

ここで2015年1月30日付けでマレーシアのある新聞に載った「燃費サーチャージを廃止しても、航空会社は運賃類を値下げすることはないであろう」と題した記事から抜粋して紹介しておきます。以下は記事です。

いくつかの国際的航空会社は燃費サーチャージを廃止したが、専門家は次のように述べている:旅行者は昨年と同じ航空料金を払うことに備えておくべきである、なぜならその廃止はより安い航空料金を意味することにはならないからです

今週(1月の第5週)マレーシア基盤の3つの航空会社が燃費サーチャージの廃止を発表した。 AirAsia グループと Firefly と Malindo Air です。しかしマレーシア航空はまだ燃費サーチャージを維持している。

Maybank の投資アナリストは述べる、「去年支払った航空料金が今年の全て込み航空料金になるでしょう。燃費サーチャージの廃止は販売上の巧みな策略にすぎない。航空会社が全て込み料金を下げることにはならないでしょう」

「 AirAsia グループが利用者に課していた燃費サーチャージの額はRM 20からRM 150までの範囲です。 AirAsia グループが燃費サーチャージの廃止で失うことになる総額は RM 7億になるでしょう。これは利用者1人当たりの平均燃費サーチャージ額をRM 30、2015年利用者総数2400万人、と推定した数字に基づく。」 これはあるリサーチ会社のリポートの一節です。

Intraasia 注:RM はマレーシアの通貨リンギットマレーシアのことです。紙幣を含めて一般社会や広告と宣伝ではこの "RM" 記号が用いられる。

「 AirAsia は今年その総燃料の15%だけを約 US$100/ バーレル でヘッジしている。従ってこのことは、 AirAsia は今年はより良い利益を得ることになるであろうことを意味する。」 とこのリポートは続く。

Indonesia AirAsia の事故が起きてから、 AirAsia グループの予約が減ったというのは事実です。「これはお決まりの反応です、ただこれから先の予約には影響が出ている。マレーシア航空も昨年の2つの事故で予約の減少に悩んだ、しかし現在では座席利用率は事故前の水準に回復している。」
以上




AirAsia X も広義の AirAsia グループに属するが、資本・株式構成の面から捉える場合、 AirAsia X グループは 2015年1月時点で3社から構成される:
本体会社であり且つマレーシア証券取引所上場企業である AirAsia X Berhad、及び合弁子会社(関連企業)である Thai AirAsia X Co. Ltd, と PT Indonesia AirAsia Extra。

【 AirAsia X は最高経営責任者を刷新し経営改善を目指す】

2015年1月31日付けのマレーシアマスコミに載ったニュースから要約。

AirAsia X は発足初期から最高経営責任者を務めた来た人物(マレーシア人)の職務を1月30日付けで解いて、新たに暫定最高経営責任者を任命しました。この職に就いたのは、 その時点までAirAsia Berhadの経営陣の1人である、人物です(マレーシア人のようです)。

また AirAsia X グループの最高経営責任者には、広義の AirAsia グループの創業者の1人であり且つ広義の AirAsia グループの副最高経営責任者である、人物が就きました。

この暫定最高経営責任者とグループ最高経営責任者の2人が、この2年間は連続赤字の業績を残している AirAsia X の舵を取ることになりました。 AirAsia X はまた株価が低迷したままです。

2人が AirAsia X を引っ張っていくことで 、AirAsia X の貸借対照表を正常にし利益を増すことで、財務面を確実に強化していくことになります。

AirAsia X は株主割り当て発行をしてRM 3億9500万を調達する計画です。そして AirAsia X はそのRM 3億9500万において、RM 2億7千万を本体と子会社の運転資本に回す、RM 1億1900万を負債の支払いに充てる、残りRM 600万はその他費用に使うつもりであることを明らかにしました。
以上

【Intraasia のコメント】

AirAsia X の新トップ経営陣が今後どのように改革していくかは現時点では明らかではない。これまでのマレーシアでの報道を基にすると、 AirAsia X は運営面で AirAsia との一体化をより進めて、コスト削減に努めるようです。

日本路線では既に名古屋路線の廃止が決まっているので、東京と大阪の路線に変化があっても運行時間の改正程度でしょう。
その他の国への AirAsia X 路線では改廃はあるかもしれませんね。

Indonesia AirAsia X のニュースに関しては『最近のエアアジア ニュースから:成田路線、 AirAsia X の財務問題とCEOによるその否定』 に目を通しておきましょう。
Thai AirAsia X に関してのニュースは 『AirAsia X の名古屋路線は廃止 -増補 札幌路線の開設』 をご覧ください。
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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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