オープン前の KLIA2 の進捗状況と AirAsia の国内線における新路線開設のニュース

新しい低コスト航空用ターミナル(LCCT)である KLIA2 の開港は2014年5月2日と発表されています。これは2013年12月に施主のマレーシア空港持ち株会社が再確認発表をしました。
KLIA2 に関しては当ブログで時々載せてきました。昨年(2013年)、KLIA2の開港1年遅延を発表した失態はもう繰り返さないことでしょうし、多くの人がそう願っています。

ところがごく最近(2014年2月上旬)になって、気がかりなニュースがマレーシアマスコミに載りました。以下にそれを紹介します。

KLIA2 の建築完了と適合証明書はまだ発行されていない -2014年2月5日の記事から


KLIA2の元請け建設会社である UEMC-Bina Puri 合弁会社は、2014年1月31日に(当局から)KLIA2に関する建築完了と適合証明書を取得することになっていました。しかし建築完了と適合証明書はまだ同社に発行されていません。

KLIA2の建設を発注し且つKLIA2を所有と運営する、マレーシア空港持株会社は上場しているマレーシア証券取引所( Bursa Malaysia)に宛てた2月4日付け報告で表明しました:
建築完了と適合証明書の発行及びターミナル運営準備の開始とターミナル移転における次に取るべき行動においても、引き続き UEMC-Bina Puri 合弁会社にまかせていきます。
2014年5月2日に KLIA2をオープンさせるべく、新ターミナルビルの竣工に向けて、 UEMC-Bina Puri 合弁会社を支援していくことに全力を尽くしています。

Intraasia のひとこと 

この段階になってもまだターミナル自体の建設完了に至っていないわけですね。建設が完了してから当局が検査して合格の証明を発行する、それが上記の建築完了と適合証明書です。 この合弁建設会社の能力不足はこれまでの度重なる遅延で既に明らかになっていることですが、今更別の建設会社に替えるわけにはいかないので、最後までまかせるしかないはずです。なお遅延の理由としては、マレーシア空港持ち株会社が KLIA2の仕様を複数回に渡ってかなり変更したことも指摘されている。

いずれにしろ、2014年5月2日オープンは政府の公式表明でもあるので、建設会社と空港持ち株会社は期日に向かって努力していくしかないでしょう。新空港ターミナルとして十分な期間をとって予行演習と準備をしなければならないはずなので、残された月日数で果たして十分なのかな? 

新低コスト航空用ターミナル(LCCT)、KLIA2, の進捗が遅れているニュースの続報 -2014年2月6日の記事から 

下水排水の処理会社である Indah Water Konsortium Sdn Bhd と空港のある地元 Sepang自治体と消防と救助庁が1月の最終週に、KLIA2 を検査しました。その際メインターミナルの65%がまだ防火と安全基準に適合していないことがわかりました:ターミナルの外にある下水管にひび割れ(複数)がある、道路と排水溝には使用に適さない部分(複数)がある。

Indah Water と自治体と消防からの勧告は、建築完了と適合証明書の発行に欠かせません。

「これには大きく失望した。 12月末締めの2013年第4四半期に関するアナリスト向けの説明会が今年1月27日に行われ、その際マレーシア空港持ち株会社の経営陣は、全ては順調だと概要を話してくれました、たった1週間前のことです。」 とMaybank Investment Bankのアナリストは語る。

マレーシア空港持ち株会社はKLIA2のオープン日程を依然として5月2日としていますが、建築完了と適合証明書が発行されない限り、KLIA2の運営準備と空港移転を開始することはできません。 
「空港の運営準備と空港移転は、この規模と同じぐらいのプロジェクトであれば、一般に3か月から6か月はかかる、決して3か月以下では済ませられない。このことを基にすれば、KLIA2のオープン日程を遅らせることは差し迫っていると、我々は考える。」 とこのように Maybank Investment Bankは表明しています。

Intraasia のひとこと


いくつかの関連記事を読むと、オープン遅延の可能性があるようです、もっとも管轄の運輸大臣は必ず5月2日にオープンさせると言明しています。まあ、立場上そう言わなければならないでしょうが。 
2日間の報道を読んだ時点では、延期させた方がいいのでは、というのがイントラアジアの正直な感想です。KLIA2がオープン遅延すれば政府はまたまた面子を失うことになる。それはわかるが、空港の安全確保と完成度を上げるために”きちんと竣工するまで待つ”しかないのではないだろうか。


【 KLIA2を撮った2014年1月時点での遠景ズーム写真】

さて最近イントラアジアはクアラルンプール国際空港(略称KLIA)のメインターミナルを訪れました。KLIA2の様子を写真に撮るためです。

まだ建設が完了していない KLIA2を一般人が訪れることはできません。現行LCCターミナルから KLIA2の管制塔や建物などが小さく見えますから、イントラアジアは LCCTを利用するたびにその遠景を眺めていました。

メインターミナルからはもう少しはっきりと見えるだろうと思って、2014年1月中旬にKLIAを訪れた次第です。メインターミナル出発階の端から建物外に出て写したのが、下の2枚です。残念ながらその場所からでも KLIA2の全貌は眺めることはできませんでした、さらに手前の木々が邪魔になって良い写真は撮れませんでした。

写真でお分かりのように、メインターミナルから KLIA2までの空港電車延長線路はとっくに完成している。メインターミナルとKLIA2間の交通は、この空港電車ときっと運行されるであろう連絡バスの2種類になることでしょう。

写真の木々の後方に写っている空中回廊は、KLIA2のターミナルビルと航空機発着ターミナルを結ぶ連絡通路だそうです。

オープン前のKLIA2遠景-1

オープン前のKLIA2遠景-2

このように、KLIA2は外観上は完成しているかのように見える。しかし内部と細部の進捗状況は、上記のニュースから完成に至っていないとのこと。さらに建物自体が完成したからといって即空港としてオープンできないのはいうまでもありません。種々の検査と規定の手続きを済ますことが必要です。

【 KLIA2 オープンの見通しについて】

KLIA2 については現時点(2014年2月11日)時点でも未だ、これ以上揺らぐことのない、皆を納得させる説得力のある今後の見通しは現れていないと言える。見通しが確定するにはもう少し時間がかかりそうです。
当ブログでは KLIA2のオープンに関する情報を今後も載せます。

3月3日の追記:マレーシア空港持ち株会社はKLIA2の5月2日オープンを確認した -2月28日付けマスコミ記事

新しい低コストターミナルKLIA2 のオープン日程に関して、施主のマレーシア空港持ち株会社は5月2日にオープンさせることを確認しました。

民間航空庁の長官は語る、「マレーシア空港持ち株会社は、滑走路の強度を確証するために独立した会社に試験をまkせました。」 「我々はその報告書を検証した結果、我が省の必要条件に合致していました。滑走路を我々自身でひび割れがないことを検査しました。滑走路に関する最終検査をした結果、全てに満足できます。」

「安全に関する問題は出ていません、なぜならひび割れは表面上の割れであり、構造的な不良ではありません。 空港の誘導路におけるくぼみに過ぎない。」 「我丁はそのくぼみに関して空港持ち株会社と話し合った、そして必要なことは何でも改められた。」

「マレーシア空港持ち株会社は、重量車輛を使って空港のエプロンへ向かう航空機の様な荷重の架かった車輛のシュミレーションを行った。エプロンの強度は我々の必要条件を満たしました。」 「滑走路の形状は国際民間航空機関の規定に完全に適合しています。」

Intraasia のコメント
5月2日のオープンはこれで確定と言っていいかもしれない。しかしこれまでの度重なる遅延事情を踏まえればまだ多少の不安は残ります。最終的な判断はもう少し待ってみましょう。

3月末の追記:KLIA2は予定通りに5月2日にオープンすると、管轄大臣が言明 - 3月19日の新聞記事から

運輸大臣代行(防衛大臣が代行を務めている)が発表しました、「独立した立場のコンサルタント Ikram Premier Consulting が新低コスト航空用ターミナルKLIA2 は十分に安全であると判断しました、KLIA2は予定通り2014年5月2日にオープンします。」

「前段階の報告書では、コンサルタントは国際民間航空機構の指針に従って誘導路のひび割れを手直しするうように勧告していた。Ikram Premier Consultingの評価では、誘導路、滑走路、エプロン及びその他の周囲の安全面に注視した。滑走路にひび割れはない、誘導路に小さなひび割れがあっただけです。」 「Ikram Premier Consultingの報告書では、ターミナルビルは良好な状態にあると認めている、ただ構造に小さなひび割れがあるので、これはすぐに修繕しなければならない。」

「 Ikram Premier Consultingの報告書は先週の閣議にかけました。この報告書の内容はKLIA2を使う航空会社も知っておくべきだと、複数の大臣が判断しました。」 「そこで私は、運輸省と民間航空庁に対して、全ての関係者、とりわけ航空会社、を呼んでこの件でコンサルタントと会う機会を持つように指示を出した。」
「独立した立場のコンサルタント Ikram Premier ConsultingがKLIA2を評価する第2次は4月14日に行われる、とのことを内閣に知らせた。」

「運営準備と空港移転のためのテストが行われており、テストは順調に進んでいる。」 「私はこの件に責任を持つ大臣として、KLIA2の安全面に妥協はありないことを保証します。」

Intraasia のコメント
どうやらKLIA2のオープンはこれで確定と考えてもよさそうと言えるかな。

4月19日の追記:KLIA2に対して、建築完了と適合証明書が発行された - 4月19日の新聞の記事から

新しい低コスト航空用ターミナル KLIA2は、その元請け建設会社であるUEMC-Bina Puri 共同企業から 建築完了と適合証明書を得ました。

これはKLIA2の施主である マレーシア空港持ち株会社が明らかにしたものです、「4月17日にKLIA2建築完了と適合証明書を受け取った。」 
この建築完了と適合証明書は建設プロジェクトの安全性を証明するだけでなく、全ての関係当局及び運行する航空会社がターミナルビル内に実際に入居しても構わないということです。

建築完了と適合証明書は、火災と救助庁、地元Sepang自治体、排水システムを管理する Indah Water Konsortium Sdn Bhd の各仕様書に適合している必要がある。

Intraasia のコメント
既に KLIA2の5月2日オープンは既定のこととなっている。 AirAsia も5月9日までに引っ越すと約束した。あとはどのようにスムーズにLCCターミナルからの引越しを進めていくかでしょう。


【AirAsia はマレーシア国内路線の新規開設を積極的に進めている】

AirAsia サイトに載っている報道発表から抜粋します。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。
そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、、成田空港をハブにして運航をしていた、合弁が解消されたエアアジア・ジャパンは初めから全く対象にしていません。


2014年1月に発表された、新規に開設する国内路線 

Kuching - Langkawi 路線:週4便、2014年3月20日から運航
Miri - Penang 路線:週4便、2014年3月20日から運航
Miri - Kuala Terengganu 路線:週3便、2014年3月20日から運航

Kuching - Kota Bharu 路線:週3便、2014年3月22日から運航、

AirAsia は半島部とボルネオ島部、とりわけサラワク州、間を結ぶ路線運航を強化しています。
クチン-コタバル路線はクチン発着の国内線として8番目の路線になる。さらに AirAsia はクチンと半島部東海岸間を運航する路線を持つ唯一の航空会社になります。

AirAsia Berhad の部門責任者を務める幹部は説明する、「我々の拡大計画は、念入りに計画しさらに社内の専門家が慎重に検討してから実行に移します。競合会社が弊社の後に続こうとしているのは事実です。しかし AirAsia は強固な確立されたビジネスモデルを持ち、加えて優れたコスト管理をする、という強みがあります。」

AirAsia は、ボルネオ島部と半島部間の接続をし易くし格安料金を提供することで、マレーシアの(国民の間で)結束感を強めることに大いに努力をすると表明しています。

AirAsia はマレーシア国内路線において、2013年だけでも141便のフライトを新たに運航に加えました。そうして国内での路線接続面で最も重要な航空会社としての地位をより強めています。

競合する航空会社が輸送定員数を削減したり路線を廃止するという、変動する業界状況と数多くの経済的難題にも関わらず、 AirAsia は引き続き拡大計画を推し進めていきます、そしてそれは軌道に乗っています。 
以上は報道発表から

【イントラアジアの説明とコメント】

半島部東海岸とサラワク州及びサバ州を結ぶ路線の開設を増やすというのは、マレーシア人の住民と商用旅行者にとって歓迎すべきことに違いありません。いちいちクアラルンプールで乗り継ぐ手間と費用を節約できますから。さらに言えば、この区間を飛行する外国人旅行者はかなり少ないでしょうが、彼らにとっても利点となりますね。

ボルネオ島部と半島部間を結ぶほとんどの AirAsia 路線が採算ベースに乗り、継続して運行されていくことを、イントラアジアは期待しています。

このように AirAsia は路線の新規開設を相変わらず積極的に進めている。ただその中には採算に合わない路線も当然出てくるでしょう。だからある程度期間が過ぎると路線が改廃されることは珍しくない。
『AirAsia に関する日本人利用者のよくある質問、疑問に答える -その2』をクリックして開き、項目【 AirAsia のフライトスケジュール変更は珍しくない】をお読みください。




AirAsia X を除く AirAsia 各社のフライトに関しては、『エアアジア(AK便, FD便, QZ便) で課される航空運賃以外の費用・料金 -最新版-』 をクリックして開き、費用と料金面をよく知っておきましょう。
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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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