AirAsia X の 2013年第3四半期の業績

AirAsia X Bhd は 2013年7月にマレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)に新規上場しました。
注:マレーシアの証券取引所の名称は Bursa Malaysiaです。クアラルンプール証券取引所という呼び名は既に過去のものであり、もう使われることはありません。なお”FBM KLCI” という株価指数の名称に KL が使われている。
”Bhd” とは一般に、全てではないが、株式を公開した上場企業を示す。なおマレーシア語単語である”Bhd”はブルハットと発音する。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、成田空港をハブにして運航をしていた、合弁が解消されたエアアジア・ジャパンは初めから全く対象にしていません。


AirAsia X Bhd の2013年9月末締めである2013年第3四半期の決算報告が11月下旬に発表されました。そこで AirAsia 公式発表から抜粋して紹介しておきます。
注:以下の数字は、いちいち明記していない場合でもいずれも第3四半期のものです。
注:マレーシアの通貨は Ringgit Malaysia です、その記号 RM は紙幣はもちろん、至る所で使われている。当ブログは全てRM で統一しています。

この期の売上高はRM 6億150万でした、対前年同期比で23.6%の増加です。
この増加に寄与したもの:
・乗客数が対前年同期比で 32.4%増加して80万人になった
・乗客1人あたりの付随収入が対前年同期比で 3.7%増加してRM 144になった
・運航機数が前年同期の9機から2013年9月末時点で14機に増えた

第3四半期に開始した新しい航空路線の飛行地:
韓国のBusan(釜山)、スリランカのColombo、モルディブのMale

第3四半期の金利、税金、減価償却、償却、賃貸料が引かれる前の収入は RM 1億490万、対前年同期比で33.2%の伸び。
金利税引き前利益は RM 2500万、対前年同期比で83.4%の伸び。
税引き後利益はRM 2640万、前年同期はRM 4890万でした。
注:会計上の規則と税率などを知らないと、この数字だけでは業績理解は難しそうです。

従って2013年9か月間の税引き後利益はRM 4430万となり、これは 2012年の同期間のRM 1980万に比べて良い業績となる。
 
AirAsia X の2013年第3四半期決算の発表に際した、 AirAsia X 最高経営責任者の声明から抜粋します:
「 AirAsia Xは現在、新しい国際ハブの設定も含めて、長距離LCC分野で卓越したグローバルリーダーの地位を確立するために我々の成長戦略の実行に焦点を絞っている。」
「 AirAsia X として初の国際ハブは、タイで2014年に設置する計画です。そして新しい低コスト航空用ターミナルである KLIA2 は2014年(5月)にオープンします。」

2013年第3四半期の運行業績を示す主要統計

項目名2013年7月-9月2012年7月-9月対前年同期の変化率
座席総数
輸送乗客数
座席稼働率
1,028,456
843,693
82.3%
766,441
637,441
83.3%
34.2%
32.4%
- 0.1%
有償旅客キロ数 RPK
有効座席キロ数 ASK
42億2700万
51億3700万
32億4300万
38億9500万
30.3%
31.9%
平均運賃
乗客1人当たりの付随収入
RM 501.07
RM 144.34
RM 526.32
RM 139.17
- 4.8%
3.7%
有効座席キロ数あたりの収入
有効座席キロ数あたりの収入
RM sen 11.95
US$ cent 3.75
RM sen 12.15
US$ cent 3.89
- 1.6%
- 3.7%
有効座席キロ数あたりの費用
有効座席キロ数あたりの費用
RM sen 11.64
US$ cent 3.65
RM sen 11.50
US$ cent 3.68
1.2%
- 0.9%
航空機数(9月末時点)
路線距離の平均 ㎞
飛行路線数(便数)
14機
4,995km
2,728
9機
5,082km
2,033
55.6%
- 1.7%
34.2%
消費した燃料(バーレル)
燃料の平均価格(US$/バーレル)
698,522
130.67
547,166
124.79
27.7%
4.7%

【用語の定義】
  • 乗客定員:飛行した航空機に備わっている座席数
  • 輸送乗客数:飛行した航空機に備わっている座席中、乗客に販売した座席数。これにはノーショーの場合も含まれる。
  • 座席稼働率:座席利用率。 乗客定員に対する輸送乗客数の割合
  • 有償旅客キロ数:RPK (Revenue Passenger Kilometers)、運賃を支払った乗客数にその乗客が飛行したKm数を掛けたもの
  • 有効座席キロ数:ASK(Available Seat Kilometers)、飛行の際利用できる座席の総数にその飛行Km数を掛けたもの
  • 有効座席キロ数あたりの収入:空港税、AirAsiaInsure保険の販売からの収入、保険請求など弊社の運行に関係する「その他収入」という項目名で表される特定の収入と支出を調整した後の総収入(収益)を有効座席キロ数(ASK)で除算したもの
  • 有効座席キロ数あたりの費用:空港税を調整し、不確定の外国為替損益及び弊社の運行に直接関係ない支出を控除し、確定した外国為替損益などの特定の金融収入項目を含めた後の運行に関係する総費用を有効座席キロ数(ASK)で除算したもの
  • 飛行路線数:実際に飛行した路線の総数(便数)
  • 付随収入とは運賃と燃油サーチャージを除いて、航空会社に直接収入となるいわばサービス収入です。機内預け荷物・スポーツ器具料金、座席選び料、フライト変更料、機内食販売、有人カウンターチェックイン料など、様々なサービスから得る収入です。

【イントラアジアのコメント】

座席稼働率が82.3%というのはそれほど悪い数字とは思えませんが、世界の長距離格安航空を比較した場合どれくらいの位置になるのだろうか? 

 AirAsia グループはずっと前から付随収入に関して極めて熱心である。乗客が種々の付随サービスをより多く受けたい気にさせるべく積極的に宣伝し且つ勧めている。
そういう努力が実っており、 AirAsia X は今期は1人あたりRM 144もの付随収入を得ている。この額は決して少額とはいえない。

乗客1人あたりの平均運賃がRM 501なので、運賃に対して28%もの比率になる。ジェット燃料代など航空会社がどうすることもできない部分が占める割合の多い運賃での利益率より、付随収入の利益率ははるかに高いことから、 AirAsia グループが付随収入の増加にまい進することは、よくわかる。

さらに乗客層が中流層が主体になり且つビジネス客も増えていることから、付随サービスへの需要が減ることは考えられない。従って今後もわずかづつではあるが増えていくのではないだろうか。

付随サービスを一切求めないイントラアジアの視点から捉えると、LCC(格安航空)の乗客であってもサービスが限りなくゼロに近い、真の格安航空を望んでいないという現実がよくわかります。
LCC(格安航空)は成長を続けていくためにも付随サービス収入にかなり依存している、という現実も知っておかねばならないでしょう。




AirAsia は2014年7月初め頃に、運賃タイプの名称とそれに伴う運賃タイプ毎の特徴を変更しました。
そこで、『新しく導入された運賃タイプ 'Premium Flex (旧名 ハイフライヤー)  及び低運賃と Business Class (旧名フラットベッド)に関する説明 -最新版』 をクリックしてご覧ください。

AirAsia グループは運賃であれ種々の付随サービスであれ全てに関して払い戻しをしないのが原則です。このことを日本人利用者はあらかじめ十分に知っておく必要があります。なお原則には例外がありますので、その場合には次の記事をクリックしてご覧ください。『AirAsia 利用者が求める払い戻しに関する新しい規定 -2013年8月から実施』
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マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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