AirAsia と AirAsia X の路線棲み分け及びエアアジアグループ各社の路線新設・廃止の多さ

AirAsia の本拠地且つ最大ハブであるクアラルンプールからは、国際線だけに限っても数十路線が運航されています。

その中で同じ1つの国へのフライトながら、 Malaysia AirAsia (記号 AK)が運航する路線と AirAsia X (記号 D7)が運航する路線が混在している国があります。さらに隣り合っており距離的にも似たような国々へのフライトながら、一方は AirAsia 便でもう一方は AirAsia X 便という場合もあります。

AirAsia X を含めた AirAsiaグループは運行開始以来多くの路線を新設してきました。その一方、ある路線が突然または気がつかないうちに運行停止されたという例はこれまで数多くあります。

そこで今回はこのことを説明していきましょう。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです。日本語ページは一切参照及び関知はしません。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。
そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。
当ブログは、東南アジアを基盤とする AirAsia 及び AirAsia X を日本人利用者のために正確で分かりやすく詳細に案内し、解説するための専門ブログです。
そのため、 AirAsia が日本で設立して解消した/する合弁会社エアアジア・ジャパン及びそのフライトに関しては過去と現在と将来に渡って全く扱う対象にしていませんし、関知するところではありません。
当ブログで AirAsia X と書く場合は、特に区別が必要な場合を除いて、 AirAsia Xグループの系列会社であるタイ AirAsia X とインドネシア AirAsia X を含みます。 そして航空会社としてのさまざまな規定や特徴は AirAsia グループと AirAsia Xグループを通じてほとんど全て同じです。従って例外的な場合のみ注記します。


以下全て直行便だけを対象とします。フライスルー(経由飛行)をして他の都市へ飛行する場合は、もちろんここでの対象外です。2014年10月下旬時点の路線網に基づきます。

【中国とを結ぶ運航の特徴】

クアラルンプールと中国間の路線
Beijin北京 のように飛行距離4千km を超す路線は当然 AirAsia X が運航している。
その他 AirAsia Xが運航している都市と飛行距離:
Chengdu成都 3121km, Chongqing重慶 3048km, Shanghai上海 3801km, Hangzhou杭州 3642km,

AirAsia (AK)が運航している都市と飛行距離:
Nanning南寧 2316km, Shenzhen深セン 2573km, Kunming昆明 2493km, Guilin桂林 2657km, Guangzhou広州 2617km,など
そして香港路線 2548km とマカオ路線 2514km も AirAsia (AK)便です。

クアラルンプールと台湾間の路線
台北路線、飛行距離3251km、は AirAsia X が運航です。

なぜ中国の場合は AirAsia 便と AirAsia X 便が混在するのか?
以前から AirAsia は、飛行時間が4時間を超えると AirAsia X の運航範囲になると公式に説明しています。AirAsia の使っている A320機(ごく一部はA319機)は短中距離用の航空機だからです。

確かに中国との路線の場合、飛行距離2千6,7百km 位を境に、 AirAsia と AirAsia Xの運航に分かれている。

しかしながら次に述べるように、多少 AirAsia 側の公式説明から外れる場合もある。

【インド及びその近隣国とを結ぶ運航の特徴】

クアラルンプールとインド間の路線
今年(2014年)の9月末路線再開が発表された Hyderabad 路線は飛行距離が3千km を超えるのですが AirAsia が運航する。
要するにインドの都市とを結ぶ路線は全て AirAsia が運航している。都市名と飛行距離をあげておきます:
Bengaluru 2879km, Chennai 2630km, Hyderabad 3016km, Kochi 2916km, Kolkata 2638km, Tiruchirappalli 2691km.

一方インドに隣接したまたはインド近隣国であるスリランカとの路線、ネパールとの路線の場合
クアラルンプールからスリランカのColombo 路線は飛行距離 2467㎞です。この距離は Chennai 路線の飛行距離 2630㎞を始めとしたインド各都市との飛行距離よりも短いながら AirAsia X が運航している。
なおネパールの Kathmandu 路線は 飛行距離 3277㎞と Hyderabad 路線より多少長い。 これだけの距離があると必然的に AirAsia X の運航ですね。

インド路線とスリランカ路線に見られる、 AirAsia 説明のずれに関しては、飛行時間4時間前後の路線は、 AirAsia グループのビジネス戦略的観点と航空機配置の都合または着陸許可取得の面から決めていることだと推測される。だからインド各路線はスリランカ路線よりも飛行距離が長くても AirAsia が運航しているのでしょう。

クアラルンプールからの日本路線と韓国路線
飛行距離が4千km を超える韓国路線、及び5千km 前後の日本路線が AirAsia Xの運航になるのは当然ですね。

クアラルンプールとオーストラリア間の路線
距離的に最も近い Perth 路線でも飛行距離は4千km を超えるので、全て AirAsia Xが運航している。

クアラルンプールとインドネシア間の路線

クアラルンプールから一番遠距離であるMakassar 路線が飛行距離2168km ですから、全て AirAsia (AK)とIndonesia AirAsia (記号 QZ) が運航している。

クアラルンプールとフィリピン間の路線
距離的に最も遠い Cebu 路線は飛行距離 2602㎞であり、 AirAsia (AK)が運航している。従ってそれより多少短い距離の他のフィリピン路線は全て AirAsia の運航です。なおフィリピンの AirAsia Zest(記号 Z2)がこの内の一部路線を運航している。

クアラルンプールとタイ間の路線
全て AirAsia (AK)とThai AiraAsia (記号 FD)が運航している。

その他のアセアン(ASEAN)国である、ミャンマー、ラオス、ブルネイとの路線
全て AirAsia (AK) が運航している。

【タイでの運航】

Thai AirAsia (FD) が運航している、バンコクから一番遠い路線はバリ路線です。飛行距離が 2992㎞もあるので、 AirAsia X が運航してもおかしくない距離です。
中国のHangzhou 杭州路線もかなりの飛行距離、2726km、ですが、Thai AirAsia の運航です。
この2つの都市を除けば、あとは全てバンコクから飛行距離 2500km 以下の都市となるので、当然 Thai AirAsia が運航している。
根拠の薄い推測をすれば、バンコク-バリ路線が始まった時 Thai AirAsia X はまだ発足していなかったので、Thai AirAsia の運航になっているのでしょう。

なおハットヤイ-クアラルンプール路線のように、AirAsia (AK)だけが運航しておりThai AirAsia(FD) は飛行していない路線がごく少数ある。

現時点で Thai AirAsia X (記号 XJ) が運航しているのは、日本路線とソウル路線です。

【インドネシアでの運航】

ジャカルタから一番の遠距離路線はバンコク路線です。飛行距離は2327㎞、従ってジャカルタからの路線は全て Indonesia AirAsia(QZ) が運航している。
バリからオーストラリアのパース路線がある、2581km, これも Indonesia AirAsia(QZ) が運航している。

なおマカッサル-クアラルンプール路線、バリックパパン-クアラルンプール路線のように、AirAsia (AK)だけが運航しておりIndonesia AirAsia(QZ) は飛行していない路線がいくつかある。この理由は、Indonesia AirAsia がインドネシア国内での路線数をこの1年強の間にかなり減らしたためと推測される。

【フィリピンでの運航】

マニラから最も遠距離の都市はソウル路線です、飛行距離 2610㎞とかなりある。次いでクアラルンプール路線、飛行距離 2494㎞。いずれもAirAsia Zest(記号 Z2)が運航している。
Philippines AirAsia(記号 PQ)は国内航行だけのごく少ない路線数です。

以上のようにまとめてみました。読者の皆さんも、 AirAsia 経営陣が AirAsia (各社)と AirAsia X(D7 & XJ) をどのように”棲み分け”つまり運航分けさせているかが、ある程度おわかりになったことでしょう。


【航空機の種類はごく少なく且つ仕様は統一されている】

AirAsia は Airbus 社のA320機(ごく一部はA319機)を使い、 AirAsia X は A330機を使っている。低コスト航空会社として、機種の数は最少限におさえてメンテナンスコストなどの削減に努めている。
AirAsia 各社は仕様を統一しているので、Malaysia AirAsia の便に乗ろうと、Indonesia Airsiaの便に乗ろうと内部は同じです。 AirAsia X の場合も同様に、Thai AirAsia X (記号 XJ) の機種はA330 であり内部は全て AirAsia X(記号 D7)と同じです。

なお AirAsiaグループは Airbus 社の新型機、A320neoやA330neoなど、を今後10数年に渡って総機数3桁数の購入契約を結んでいるので、近い将来徐々に新型機が路線に配置されていくでしょう。

また AirAsia Xのインドネシアでの姉妹会社 PT. Indonesia AirAsia Extra が2014年9月にインドネシア当局から航空運航証明を得たことで、近い将来の運航開始への踏み台ができたと、ニュース発表があった。このインドネシア AirAsia X(仮称)も AirAsia X と機種と仕様面で同じになる。

AirAsia 便の機内写真は 『AirAsia (AK便、FD便、QZ便、PQ便)が使用する航空機』をクリックしてご覧ください。
AirAsia X 便の機内写真は『AirAsia の座席選び(座席指定)と座席配置図に関する基本知識 - 最新版』をクリックしてご覧ください。
この2つのページには機種の座席説明なども書いてありますので、利用前に基本的知識をつけておきましょう。


【路線の新設と改廃はしばしば行われている】

上記で「今年(2014年)の9月末、路線再開が発表された Hyderabad 路線は」と書きました。このような路線の廃止と再開の例は、 AirAsia / AirAsia X では決して珍しくない、と言うよりもよくあると言った方が適切です。例えばクアラルンプールとインド間の場合いくつもの路線が一時廃止された、しかしその後また再開された。

AirAsia X が数年前にヨーロッパ路線を廃止したのはちょっとしたニュースになったほどです。その後ニュージーランド路線も廃止した。
AirAsia 各社にいたっては、これまで数十路線が廃止されたはずです、とても覚えていられないほどの路線数です。

以下はいずれも、 AirAsia サイトのプレス発表ページ 2014年分10月迄を参照しました。

・ベトナムのDa Nang 路線は短い運航期間の後、確か2年ほど前に廃止された、しかし今年(2014年)8月末に再開された。

・2014年8月にジョーホールバルとインドネシアのバンドン間とのフライトを10月から再開すると発表された。 この路線がいつ廃止されたかは知りませんが、今回は Malaysia AirAsia が運航する。

・2014年7月にはクアラルンプールとフィリピンのセブ間の路線が再開された。前回この路線が廃止された年月は覚えていません。

・2014年5月にはサラワク州ミリとクアラトレンガヌ間のフライトを6月1日から廃止すると発表された。この発表期日は5月21日付けなので、公式発表から廃止までの猶予期間は10日ほどしかないことになる。
またこの路線が開始されたのはたった数か月前の3月下旬です。この例に見られるように、ある路線を開始しても採算が取れなければ、 AirAsia は短期間で思い切りよくその路線を廃止します。

・ AirAsia Xは2014年2月11日付けのサイト発表で、 モルジブのMale 路線を2月28日で終了するとお知らせを出した。この件に関しては『AirAsia に関する日本人利用者のよくある質問、疑問に答える -その2』で既に説明していますので、クリックしてご覧ください。

・2014年1月下旬に AirAsia はクチン-ランカウイ路線を3月20日から開始すると発表して、予約購入開始のお知らせを出した。しかし2014年10月下旬時点で予約購入画面ではこのルートの検索はできてもこの路線は既に廃止・停止されているので、予約購入に進めない。サイトでの公式発表は載っておらず、いつ廃止されたかはわからない。もちろん、この路線を予約購入した利用者には AirAsia からお知らせの通知が事前に届いている。

以上ここではわずか10か月足らずの期間から抜粋して例を挙げただけにも関わらず、運行停止・路線廃止と再開のプレス発表がいくつも載っている。

【ごく最近の運行本数削減と路線廃止の例】 - 2015年8月22日追記

2015年8月下旬にAirAsia が2015年第2四半期決算を発表した際の、プレス発表文の中に特定路線における運行本数の削減または運行停止を述べた箇所があるので、紹介しておきます。

弊社が運行する次の近距離路線では運行頻度の削減と運行停止を行った。
Intraasia 注:いずれも起点はクアラルンプール発着の路線で、運行本数削減または運行停止の時期は路線によって多少異なるが2015年8月9日から23日の間に行われている。

メダン路線: 8月9日から週3便を2便に。
広州路線: 8月15日から週2便を1便に。
ホーチミンシティー路線: 8月15日から週4便を3便に。
香港路線: 8月15日から週5便を4便に。
マニラ路線: 8月15日から週5便を4便に。
シエムリアップ路線: 8月17日から週7便を5便に。
ヤンゴン路線: 8月18日から週14便を11便に。
モルジブのマレ(Male)路線: 8月23日から1日1便を廃止。( 注:ところが2015年10月22日から週3便で運航再開される)

これらの路線以外に、この期間以前に既に運行本数を削減した路線があります: いずれもクアラルンプール発着のクラビ路線、コチ路線、昆明路線、(注:2015年中頃だと推測される)
以上追記分

2016年1月の追記
ニュージーランドのオークランドを結ぶ路線が2016年3月から始まります。実質は廃止された路線の再開設です。詳しくは 『顧客サービス電話を廃止したエアアジア』 をご覧ください。

さらに、AirAsia サイトでお知らせを出さずに廃止・停止される路線は全然珍しくない、むしろこちらの方が多い。もちろん影響を受ける利用者には事前にメールなどでお知らせが送付されるが、お知らせから実際の廃止までの期間がかなり短いことが、幾つかの実例から推測される。

AirAsia グループのビジネススタイルとコンセプトに慣れていない多くの日本人利用者は、当記事で説明したような過去の事実から今後もどのようなことが起こり得るかをできるだけ頭に入れて置かれるようにと、イントラアジアから皆さんにアドバイスしておきます。




AirAsia フライトのスケジュールが変更されるのは珍しくありません、『予約購入したエアアジア便のフライトスケジュールが思いがけずに変更されたらどうすればいいか』ではその際の必須知識を載せています。

クレジットシェルについては、当ブログで既に数回説明済みです。例えば 『エアアジアの航空券はキャンセルして払い戻しは受けられない』 記事内です。

『AirAsia 利用者が求める払い戻しに関する新しい規定 -2013年8月から実施』 をクリックして、よくお読みください。 利用者側の都合でキャンセルしたら返金はされないことを事前に承知しておくことが必須です。
フライトの変更とは日時の変更のことであり、行先つまり路線の変更は一切不可です。
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テーマ : 航空会社
ジャンル : 旅行

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Author:airasia
マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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