エアアジアグループの企業情報から-その1(2011年第2四半期に於ける)

今回のブログ記事ではエアアジアの公開情報から抜粋した、興味深い点や数字などを載せました。エアアジアというマレーシア発祥企業の姿の一端を紹介します。

このブログを書く際に参照しているのは、エアアジア (AirAsia)ホームページの基準サイトであるマレーシア英語ページです(日本語ページは一切参照しません)。他の言語ページはほとんどすべて基準サイトを訳すことで製作されているはずだからです。そこで当ブログでは単語や表現はイントラアジアが適切だと考える訳語と訳文を使用しています。


【上場企業としてのAirAsia】

エアアジアは2004年10月以来クアラルンプール証券取引所(Bursa Malaysia)に上場している上場企業であり、その企業名を AirAsia Berhad といいます。 Berhad とは、マレーシア語で株式を公開している会社のことを意味します。
従ってエアアジアは企業情報として財務報告書などを公表しています。またエアアジアホームページには会社概要と案内にとどまらず、プレス発表、財務報告書、投資家向け情報など様々な企業情報が載っています。

【エアアジアの株主について】

2011年5月19日時点での株主構成
AirAsia Berhadは、オーナーで且つ最大株主であるTune Air Sdn. Bhd.(Tune Air 有限会社)が実質的に経営する会社です。(これを加えて)取締役会が保有する株式の比率は総発行株式の28%になります。

主な株主(端数は切り捨て、これ以外にも株主がわずかにあるので合計して100%にはならない)
Tune Air Sdn. Bhd.: 26%
マレーシアの国家機関である被雇用者福祉基金: 8%
一般株主: 48%
他に3つの会社が保有する株式の割合: 16%

Intraasia のひとこと
現在のエアアジアを起業し同時にグループ最高経営者であるCEOと副CEOらが、このTune Air Sdn. Bhd.を所有しています。つまりTune Air Sdn. Bhd.はエアアジアグループの持ち株会社になります。Sdn. Bhd.とは、マレーシア語で株式非公開の株式/有限会社を意味します。

【総乗客数と航空座席稼働率と付随サービス料】

航空会社 マレーシア
 エアアジア
 タイ
 エアアジア
 インドネシア
 エアアジア
四半期2011年第22010年第22011年第22010年第22011年第22010年第2
総乗客数4,472,498人3,893,4761,614,853人1.237,952人1,259,737人947,786人
航空座席
稼働率
81%77% 78%75%76%75%
平均運賃RM164 RM173THB1,924THB1,804IDR570,987IDR563,219

平均付随サービス料による収入(2011年第2四半期)
マレーシアエアアジア:RM 50、
タイエアアジア:リンギット換算でRM 40、
インドネシアエアアジア:リンギット換算でRM 49
注:付随サービス料は、機内飲食代、座席選び料、預け手荷物料、航空貨物代から成る。THB:タイバーツ、 IDR: インドネシアルピア

Intraasia のひとこと

ホテルであれば、あるホテルにおいて満室になる割合がどれほどあるかを示す指標を客室稼働率と言います。旅客機の座席において満席になる割合を航空業界用語で何と言うかはっきりと知りませんので、ここでは仮称として航空座席稼働率としておきます。

マレーシアエアアジア便の平均運賃が 164リンギット、タイエアアジア便が1924バーツ、インドネシアエアアジア便が57万ルピアという数字は興味深いですね。これに付随サービス料を加えたものが、エアアジア利用客が支払う航空券の代金(空港税と空港使用料と保険料を除く)であり、逆に言えばエアアジアの直接的な航空収入であると理解してもよいでしょう。

【定刻出発に関する統計】

航空業界の基準に従って説明しますと、定刻に出発するとは、指定された駐機場所から予定出発時刻から15分以内に出発することを言います。

エアアジアグループの2011年の定刻出発率
1月 77%、 2月 83%、 3月 82%、 4月 85%、 5月 84%

Intraasia のひとこと
この定刻出発率が航空業界でどの程度の水準になるのかをイントラアジアは知りませんので、評することはできません。
それはとして、エアアジア利用客の立場から言えば、エアアジアグループのフライトは5回に1回くらいは予定出発時刻から15分以上遅れて出発するということですね。読者の皆さんもこのことを知っておきましょう。

【エアアジアの航空機】

エアアジアグループが2011年第2四半期時点で保有する近中距離用航空機は95機。
近中距離用航空機の既発注数は280機を超えており(全てAirbus機)、2011年に10機、2012年に15機、2013年 13機というような引渡し・受取りスケジュールが発表されています。

【エアアジアグループに属する、外国との合弁航空会社】

AirAsia Thailand:AirAsiaの持ち株比率 49%、保有機 A320を20機
AirAsia Indonesia:AirAsiaの持ち株比率 49%、保有機 A320を20機及びB737を4機
AirAsia Philippines:AirAsiaの持ち株比率 40%、運行開始予定時期 2011年第4四半期
AirAsia Vietnam:AirAsiaの持ち株比率 40%、 運行開始予定時期 2012年第1四半期
AirAsia Japan:AirAsiaの持ち株比率 49%、運行開始予定時期 2012年第3四半期

Intraasia のひとこと
AirAsia X もエアアジアグループの航空会社ですが、エアアジアサイトの報告書類及び公開情報ではAirAsia Xを含めていません。それはTune Air Sdn. Bhd.がAirAsia X の持ち株会社ではないことに見られるように株主構成がAirAsia とは大いに違うことが、多分主たる理由ではないだろうか。マレーシアを基盤としているAirAsia Xは独自に上場する計画を進めています。
なおエアアジアグループのCEOと副CEOは直接間接的にAirAsia X の主要株主であり、同時にその経営に多大に関与していると言われています。




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ジャンル : 旅行

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Author:airasia
マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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