エアアジア X(AirAsia X)の経営動向、及び路線拡大は今後も続く

エアアジア (AirAsia)グループの長距離路線会社である、AirAsia X の2010年の成績を見ると、輸送乗客総数は192万人、営業収入 RM 13億、収支はRM 8000万の黒字でした。

Intraasia は今回のブログを書く際、AirAsia X の最高経営責任者がマレーシアの新聞のインタビューで語っている記事(2011年4月末)を参照しました。

「2010年に通常航空会社はその航空機が1座席あたり1Kmに消費する燃油量は4から5リットルでしたが、 AirAsia X は 2.8リットルでした。これは大きな違いなので、AirAsia X はこの運行を向上させることに引き続き取り組んでいきます。」
という最高経営責任者の発言を読むと、AirAsiaグループが他社と違う面の一つはこういうところにあることがわかります。

【新規上場を目指すAirAsia X】

AirAsia Xは(同社初となる)新規株式公開を行うとの提案をマレーシア内外の投資銀行にすでに伝えたとのことです。6月になると同社の取締役会は、新規株式公開にむけてアドバイザーを選んでその詳細を固めていきます。

親会社のAirAsia会社は新規株式公開を2004年に行い、7億株を売り出してRM 8億6千万の資本を調達しました。AirAsia X の最高経営責任者によれば、AirAsia Xの新規株式公開はそれと同じくらいの規模になる可能性があるとのことです。

AirAsia Xはマレーシア株式市場と外国の株式市場(ヨーロッパ、香港または米国)の両方の市場で上場することを考慮していると、世間では期待されています。しかしその新規株式公開の作業を始めていくことでの大きな障害は、主要な優先都市への路線を開始させる許可を獲得できていないことです。

【大阪路線の開始を望んでいるAirAsia X】

最高経営責任者は、AirAsia X がグローバルネットワークを構築するのに役立つ、優先的にオープンすべき10の都市との路線に言及しています。その10都市は 北京、ニューデリー、メルボルン、ムンバイ、大阪、ソウル、上海、シドニー、台北、東京(ABC順)です。
そしてAirAsia Xが2011年の推定売上げ高 RM 20億をあげるために、これらの優先路線(すべて)が許可を得ることが決定的に重要であるとしています。同社は今年の輸送乗客総数は270万人を目指しています。

この10都市路線をみると、AirAsia Xが希望する週当たり本数を運行している、運行していないは別にして、メルボルン、ニューデリー、東京、ソウルなどはすでに路線があります。路線をまだ開始していないのは北京、上海、大阪、シドニーの各路線です。AirAsia X が大阪路線を優先的に開始させたいグループに入れているのは、喜ばしいことですね。関西空港当局とAirAsia X側の話し合いが早期に決着することをイントラアジアは期待したいです。

この10の優先都市にインドの2都市が入っているのは、いかにもマレーシアらしいところです。マレーシアにインド人末裔人口があることからだけでなく、南アジア路線をより充実させたいエアアジア (AirAsia)グループの戦略がわかります。

なおインドや中国のような広大な国へのフライトでは、クアラルンプールからの距離が中距離にあたる場合、つまりエアアジアの使用航空機が航続できる距離の場合は、エアアジア (AirAsia)便が運行しています。

ところで、「日本とニュージーランドの地震も、それほどではないにしろ(同社に)影響を与えるでしょう。」「昨年同社の売上高がRM 10億を超えたのは励みになります。」と最高経営責任者は語っていますが、彼が新聞のインタビューを受けたのは4月半ばごろではないだろうか。ニュージーランド路線は知りませんが、東京路線には明らかに影響が起きてそれが長引いているように思われます。

エアアジア (AirAsia)グループは2010年半ばに企業改革を行いました。その中でグループ会社のAriAsia X, Thai AirAsia, Indonesia AirAsia は、それぞれの会社に必要な航空機発注ができる資金手当てをするために、独自に株式市場で上場を目指すことにする、と発表しました。AieAsia X はすでに、その幅広胴体の航空機用(A330-300機のことかな?)のパイロットと乗務員、さらに地上職員とマーケッティング要員の採用を独自に行っています。

AirAsia X に次にA330-300機が配達されるのは2012年の半ばの予定です。「我が社の得た航空機の始めの11機は 短期リースと輸出信用機関の混じったものだった。そこで現在3番目の方式を考慮しています。我々はマレーシアの金融機関がもっと参加して欲しいと思っている。」という最高経営責任者の言です。AirAsia X は現在、外国の銀行からの航空機融資とマレーシアのCIMB銀行グループからのベースローン金融を受けています。

【エアアジアグループとしての同質性の高さ】

ところで、エアアジア (AirAsia)のサイトでフライトを予約購入するとき、AirAsia, AriAsia X, Thai AirAsia, Indonesia AirAsia を何ら気にする必要はありません。フライトに付いている航空会社記号でその違いに気がつく程度でしょう。
例えば、クアラルンプール-バンコク路線は AirAsia 便とThai AirAsia便が運行していますが、航空運賃の決め方にも機材にも機内サービスにもまったく違いはありません。客室乗務員において、AirAsiaにもタイ人の乗務員はいますが、Thai AirAsia はタイ人の割合がずっと高いというのが、目に見える違いといえるでしょう。

AirAsia X の場合は、他のエアアジアグループ会社と路線が重なることはない、長距離ゆえに使用機材が違うという点はありますが、それ以外はエアアジアグループ会社としての同質性を保持しています。AirAsia X などが独自に上場し、個別に機材購入融資を得ることになった場合でも、格安航空会社としてエアアジアグループは高い同質性を維持していくことでしょう。



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Author:airasia
マレーシア情報を1996年以来発信し続けている Intraasia のエアアジア専門ブログへようこそ! (2010年10月ブログ開始)
AirAsia が初飛行を開始した2002年以来、Intraasia はAirAsiaを観察し利用しています。

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